
特集インタビュー
\利用者様も職員も笑顔に!/
「想い合い・認め合い・支え合い」を実現する
ダンデライオンの挑戦とコレイル活用事例

取材協力:株式会社三城ケアサービス
ダンデライオン 様
岐阜県大垣市に位置する認知症対応型共同生活介護施設「ダンデライオン」様。
利用者様のお気持ちとお人柄を尊重し、常に利用者様の立場に立ったサービスを提供することを運営方針としています。
また同施設では、スマート介護が提供する「COREIL(コレイル)」を活用いただきつつ、利用者様のスキンケアに注力しているのも大きな特徴です。今回は、施設長である竹谷かおり様に、同施設の運営方針や特徴、スキンケアの効果、コレイルの活用方法などについてお話をうかがいました。

竹谷 かおり 様
施設長を務める一方、介護施設スタッフ向けの
スキンケアセミナー講師としても活躍。


ご要望があるときにだけ対応するのは介護ではない。
利用者様と職員に大きな力を与える「愛情と支え合い」の環境とは?

―――まずはじめに、ダンデライオン様の方針や特徴を教えてくださいますでしょうか。
当施設の特徴として、理念に掲げている『想い合い 認め合い 支え合い』が挙げられます。介護を提供する側とされる側の間に、良い意味で線引きがない施設だと感じています。施設全体が温かい雰囲気で、相互に支え合える環境を大切にしているのが特徴です。
―――施設運営で特に大切にしていることは何ですか?
施設によって雰囲気や空気感はさまざまですが、私たちは明るさや温かさを大切にしています。そのため、当施設では職員と利用者様、利用者様同士など、どのような関係性であっても分け隔てなく接するようにしています。それぞれの枠を超え、相手を思いやり、心配し合い、嬉しいことは一緒に喜べる。そして幸せを分かち合える。そんな温かい仲間が揃っていることが、当施設の魅力です。
また、私自身がまず職員一人ひとりに目を向けることを大切にしています。例えば、職員が出勤した際『今日はすこし元気がないな』『ご家庭で何かあったのかな』と感じることがあれば、すぐに話を聞くようにしています。こうしたリアルタイムのコミュニケーションを大切にすることで、そうしたコミュニケーションの在り方が施設内でのベースとなり、職員も利用者様の気分や体調の変化に気づきやすくなるのです。
形式的な対応ではなく、その時々の状況に応じて柔軟に寄り添うことで、利用者様に本当に必要な支援が提供できると考えています。相手を気遣い、心配し合える関係性が築けていることが、私たちの施設の大きな魅力だと思っています。
高齢者の方の生活を支援させていただくうえで『利用者様の毎日が楽しければそれで良い』という考え方だけでは不十分だと思っています。ここで働く職員にとっても、個々の人生においてこの場所で過ごす時間は、とても大切な時間です。
私たちは、利用者様も職員も、共に同じように幸せであることを目指しています。一緒に楽しみ、笑顔が自然にあふれる環境を作ることが大切です。人と人の関わりだからこそ、互いに思いやり幸せを分かち合える関係作りを目指しています。
その結果、ご家族が見学にいらした際に、『雰囲気が良いね、とても明るいね』という印象を持っていただけるのではないかと思っています。

―――職員様の服装も自由な雰囲気ですね。
ジーンズで仕事をしている職員もいますし、ネイルも短ければOK、髪の色も自由です。多くの介護施設ではユニフォーム着用が基本ですが、私たちの施設は『暮らしを支える場』としての役割を重視しています。そのため、利用者様を『一緒に暮らす仲間』として捉えています。職員も自然体の服装で過ごすことで、どちらが職員でどちらが利用者様かが分からないような一体感を大切にしています。こうした環境が、利用者様と職員が心地よく過ごせる秘訣だと考えており、服装や身だしなみについては職員の個人の自由を尊重しています。

―――職員様や利用者様、ご家族からの評判について教えてください。
とてもありがたいことに、利用者様やご家族様からは嬉しいお声をたくさんいただいております。私たちの施設ではお看取りまでお手伝いをしており、人生の終盤の大切な時間に寄り添わせていただいています。ご家族様からも『ここでお世話になって本当に良かった』とのお声をいただき、そのご縁で新たな入居者様をご紹介いただけるケースがほとんどです。宣伝や広告にはあまり力を入れておらず、目の前の利用者様と真剣に向き合うことに専念すること。その姿勢こそが、信頼関係を築く上でとても大切だと感じています。
また、オープンから14年が経ちますが、職員の半分以上が勤続10年以上のメンバーです。世間では、介護業界は離職率が高いと捉えられているのが現状ですね。ですが、こうして同じ目標に向かい、介護職として大切にしたい感性を磨き合える、大切な仲間と過ごせる現状に、私自身とても感謝しています。
―――それは素晴らしいですね。離職率が低く、働きやすい環境が整っていることが、職員様のパフォーマンス向上につながり、それが利用者様への良いサービス提供へと循環しているように感じます。
とてもありがたいことに『働きやすい』と言ってくれる職員が多いです。子育て中のお母さんも多く、小さなお子さんが体調を崩してお休みが必要なことももちろんあります。そんなときでも他の職員から『私がシフトを埋めるよ』と助け合いの声がすぐに上がるんです。この助け合いの文化は、私が作ったというより、職員一人ひとりがお互いを思いやる姿勢から、自然と築き上げてくれたものだと感じています。本当に温かい人たちが集まっている職場だと思います。どの職員も愛おしくて、一人ひとりが私にとっての宝物なのです。

―――業界全体では離職率が高いという現状がある中で、ダンデライオン様ではどのような取り組みをされているのでしょうか?
みんな、本当に長い間一緒に頑張ってくれています。入社から10年勤続するとスタッフ一人ひとりに私から感謝状を作成し贈ります。その職員のお名前と、キラキラと光る素敵な姿やお人柄を文面に組み込み、日頃の感謝を伝えます。みんなこの日を心待ちにしてくれているようです。
今までに作成した感謝状の中にひとつだけ、利用者様のものがあります。施設がオープンしてから初めて10年間をお過ごしいただいた利用者様です。その方の雰囲気やお人柄がイメージできるワードを、職員がたくさん考えて、私がそれを文面に組み立てて感謝状にしました。今年、ささやかではありますがご家族もお招きし謝恩会を開きました。車椅子対応になる以前に、ご自身が歩行練習に励んでおられたお姿など、たくさんの思い出の写真を10年間の足あととしてスライドで流し、思い出の時間を共有させていただきました。利用者様は、とても感動され涙されていました。こうした『愛情を形にする』取り組みが、職員や利用者様の満足度を高めていると感じています。

10年勤続のタイミングでスタッフの方に
お渡ししている感謝状
また、職員同士の関係性もとても良好です。ある日、メンタル面で不調だった職員が、『今日は出勤できないかもと思いましたが、みんなに会うために頑張って来ました』と話してくれたことがありました。出勤時にまずハグをして気持ちを共有し、みんなでその職員を支えました。『みんないろんな気持ちになるよね』『心がざわついたり不安定になることもあるよね』と気持ちを受容するのです。こうして日々、職員同士が心配し合い励まし合う環境が、離職率の低さにつながっているのだと思います。
私は、職場に家庭の悩みを持ち込むことがあってもいいと思っています。職員が子育ての悩みを利用者様に相談すると、子育てを経験されてきた利用者様から、職員に愛のあるアドバイスをいただくことがあります。これによって、利用者様が『介護を受ける側』から『人を助ける側』としての役割を持つことができ、互いに良い関係性が生まれます。こうした『愛情と支え合い』の環境が、利用者様にも職員にも大きな力を与えていると実感しています。

実際に、出勤時に心が曇り空だった職員が、タイムカードを押す頃には笑顔になっていることもあります。職場が心のざわつきを解消する場所になること、そして利用者様から職員が力をいただく場面もたくさんあります。職員と利用者様がまるで家族のような存在になれることが、この施設の魅力だと感じています。
―――感謝状を作成するのは、非常に良い取り組みですね。
感謝状を作成する時間は、本当に良い時間だと思っています。1つの感謝状を作るのに1か月程時間をかけ、じっくり取り組みます。その過程で『この人はこういう特性があるな』『こんなところがキラキラしているな』と振り返ることができます。それがとても良い振り返りの時間になるのです。一人ひとりに対ししっかり目を向けていないとできない作業なので、私自身も職員や利用者様にしっかり向き合う時間をとても大切に感じています。

やはり、職員に対して私自身が目を向けていなければ『利用者様に向き合ってほしい』と言っても、職員はなかなかそれを実践できませんよね。人から気にかけてもらえることが、誰にとっても嬉しいように、利用者様も『今日ちょっと元気がないな』と気づいてもらえたり、『今日は顔色がいいですね』と声をかけてもらえたりするだけで、きっと嬉しくなって心が潤うと思うのです。そういった心配りを大切にしています。
利用者様からのご要望があるときにだけ対応するのは介護ではありません。なんでもないときに関わりを持てることのほうが、実はとても大切なのです。利用者様が不安なお気持ちになられてから、慌てて対応する。これでは後手に回ってしまいますね。
普段から相手を見つめ、コミュニケーションを取ることで、不安や混乱、乱暴な行動といった状態も起こりにくくなり、利用者様が居心地の良い環境で生活できるようになります。その結果、当施設では『家に帰りたい』と言われることがとても少なくなりました。むしろ『ここに居られて幸せ』といったお言葉を利用者様からいただけることに、とても嬉しくなります。




心のケアにつなげる。
スキンケアが生んだ現場の変化。

―――竹谷様は外部の介護施設スタッフに向けてスキンケアセミナーを開催されているとうかがいました。セミナーを始めたきっかけを教えてください。
介護の現場ではどうしても『食事・入浴・排泄』の三大介護業務が優先されがちで、スキンケアは後回しにされやすいのが課題でした。特に、高齢の方は肌の油分や水分が減り、トラブルが起きやすい状態にもかかわらず、そこに十分な目が向けられていないと感じていました。
実際に、利用者様のお肌の状態を見ていると、ドライスキンによるかゆみや湿疹などのトラブルが多く発生しているのを目の当たりにしました。特に印象的だったのが、ある女性利用者様のケースです。
その方は『全然眠れない』と訴えていたため、当初睡眠薬が処方されていましたが、原因は睡眠そのものではなく、実は肌トラブルからくる『かゆみ』だったのです。背中のかゆみは感じていたものの、関節が拘縮しているため自分ではかゆい所に手が届かず、なかなか職員にもその状況を伝えられずにいたのです。
このような経験を通じて、表面的な症状だけにアプローチするのではなく、根本的な原因に目を向けるべきだと強く感じました。お肌を健やかな状態に保つことで、心地よく休めたり、気分が良くなったりするなど、良い循環が生まれると考え、利用者様の肌のケアを見直すことにしました。これがスキンケアセミナーを始めたきっかけです。
―――セミナーで学んだスキルを実際に現場で試した結果について、どのような評判を耳にされていますか?
まず『高齢者のスキンケアに着目していなかった』というお声を多く聞きます。例えば、冬場の乾燥で肌が粉を吹いたような状態になっていても、『老化現象だから仕方がない』と捉えていた方が多くおられました。しかし、保湿ケアを実践してみたところ、肌の状態がみるみるうちに改善され、それによって利用者様の気分が明らかに良くなり笑顔が増えたという報告をいただいています。
また、利用者様がスキンケアを通じて嬉しそうにされている姿を見ることで、職員自身も喜びを感じているという声が多いです。こうしたポジティブな変化が、現場全体の雰囲気を良くしているように思います。

―――おすすめのスキンケア商品はございますか?
当施設で一番よく使っているのは、キュレルの『ジェルローション』という商品です。お風呂上がりやお着替えのタイミングで、お体やお顔など全身に使用できる弱酸性の商品で、しっかりと保湿ができる点が大きな魅力です。他のスキンケア商品に比べて、1本で手軽に使える点も便利で、特に寒い時期のお風呂上がりに重宝します。
以前は、化粧水や乳液を重ねて使用する方も多かったのですが、ジェルローションであれば1ステップで済むため、時間短縮ができ、利用者様からも『早く終わるのが嬉しい』と喜ばれています。シンプルかつ効果的なスキンケアが可能です。

―――スキンケアを通じて利用者様や職員様にどのような変化がみられましたか?
やはり、お肌がきれいになると利用者様の笑顔が増えます。例えば『肌が潤って艶めいていると、鏡を見るたびに嬉しくなる』というお声や、『今日は肌の調子が良いから、ちょっと外に出かけたい』『家族が面会に来てくれないかな』といった、ポジティブな気持ちが生まれる場面が増えています。お肌の状態が良いことで自信がつき、人と会いたくなるなど、心にも良い影響が出ていると実感しています。
一方、うちの職員からは『ここまでお肌に着目している施設は初めて』という声をよく聞きます。また『スキンケアをすることで利用者様の肌がきれいになった』と実感できることが、自然なコミュニケーションのきっかけになっているようです。
お肌に触れることは単なる観察やケアだけでなく、会話のきっかけになり、関係性を深める場面も増えています。その結果、職員からは『コミュニケーションが取りやすくなった』『会話が弾むようになった』と喜びの声が上がっています。こうした前向きな変化が、職場の雰囲気や利用者様との関係にも良い影響を与えていると感じています。

―――スキンケアを施設へ導入することに関して、何か印象的なエピソードがあれば教えていただけますか?
スキンケアの導入は、5年ほど前から始めたことです。それ以前は、医師から処方されるワセリン(プロペト)をお風呂上がりに塗るという方法が主流でした。ドライスキンの状態に油分で蓋をするような、保湿の方法です。この方法は多くの施設でも一般的で、当時の私は違和感を覚えていました。
ワセリンは肌の一番外側に塗るものです。そのため、水分が不足した状態で塗ると、インナードライの状態、つまり肌の内部が乾いたままになってしまいます。ワセリンで蓋をするのであれば、まずローションなどで水分をしっかり補給してから、その上にワセリンを塗って蓋をすることが望ましいです。保湿を正しく行うためには、このステップをきちんと踏むことが大切です。
現場の介護職員としての経験があった私は、職員の忙しさや負担を理解していたので、その中で無理なくできることを模索しました。そこで、キュレルのジェルローションに着目しました。油分と水分のバランスが良く、高保湿で肌を心地よい状態に導けるのが特徴です。
実際に使ってみた職員からは『よく伸びてすぐに乾くし、べたつかないので、着替えがスムーズにできる』という声が数多く上がりました。その後、現場での導入がスムーズに進みました。
私は、職員が介護現場で実際に実践しやすいことかどうか、それらを確認した上で、ケアの方法を提案したいと考えています。業務の中に取り入れられないことであれば、意味がありません。そのため、現場での実用性を重視し、職員の意見を尊重しながら導入しました。

笑顔で洗濯ものを干される利用者様


スマート介護導入の背景と効果。
コレイルがもたらす業務効率化と利用者満足度の向上。

利用者様のお買い物は、施設でお使いになるものとまとめてご注文いただける、お買い物代行サポートサービス「コレイル」が便利です!
豊富な商品の中から選ぶことができ、請求もスムーズに!


―――スマート介護を導入したきっかけや背景を教えてください。
おむつ類や利用者様が使う消耗品については、以前は別の業者様にお願いしていました。ただ、1週間分を注文しても、納品に10日ほどかかることがあり、その間に消耗品が足りなくなるといった問題が発生していました。ときには、利用者様が亡くなられた後、納品されたこともあり、対応に困ることがありました。
そこで、新しい業者様を検討していたところ、施設内にあったコレイルのチラシを見て『これだ』と思い、利用を始めたのがきっかけです。
―――コレイルをご利用いただいて、どのような効果がありましたか?
まず翌日に商品が届くこと、そして必要なときにすぐ注文できる点がとても助かっています。また、利用者様と一緒に商品を選べるのも大きなメリットの1つです。商品のラインナップが非常に豊富で、例えばリハビリパンツだけでも、薄型や長時間吸収タイプなど、利用者様に合った商品を選択できるのがありがたいですね。
これまで利用させていただいていた所では、商品の種類が少なく、選択肢が限られていましたが、コレイルでは多くの商品が揃っているため、個々のニーズに合ったものを購入できるのが大きなメリットだと感じています。

―――発注や請求まわりのシステム化についても「効率化につながる」といった声をよく耳にしますが、この点についてはいかがですか?
確かに業務効率化という意味でも、とても良いと感じています。以前は、利用者様ごとにお財布を開いて納品のたびに支払いをしていましたが、現在は請求をまとめて処理できるようになり、負担軽減につながりました。こうしたシステム化はとても助かっています。
また、Web上で利用者様ごとの明細をダウンロードできる機能も活用しています。明細を毎回ダウンロードし、ご家族に送付しています。『こんな商品を購入しています』とお伝えできるため、透明性が高まり、ご家族からも安心していただけると思います。
事務業務が簡略化された分、スタッフが利用者様とのコミュニケーションに時間を使えるようになり、非常にありがたいですね。
―――コレイルでは、どのような商品を主に購入していますか?
主に生活用品が中心です。例えば、ティッシュペーパーや排泄用品、歯ブラシなど、利用者様の身の回りで必要な消耗品がメインですね。また、スキンケア用品ではキュレルのジェルローションをよく購入しています。
―――認知症を患っている利用者様と買い物をする際、気をつけていることはありますか?
当施設は認知症対応型の施設で、利用者様全員が認知症を患っているため、記憶障害のある方ばかりです。一緒にカタログやパソコンをみながら選んでも、商品が届いたときに『それ頼んでいないわ』とおっしゃることもあります。そのため、商品が到着した後の管理については、職員が介入し、利用者様が安心して生活できるよう努めています。
例えばおやつや飲料水を選ぶ際、大容量の商品だとお部屋で管理が難しいことがあるので、注文後はこちらで保管するなど管理面で配慮しています。



選ぶ楽しみを広げ笑顔を引き出す。
コレイルで実現する利用者主体の介護。
―――コレイルのどのような点が特に便利だと感じますか?
一番便利だと感じるのは、翌日にリアルタイムで必要なものを購入できる点です。また、利用者様の中には認知症の進行度に差があり、自己決定ができる方とそうでない方がいらっしゃいます。自己決定ができる方には、カタログを見ながら『これが欲しい』と自分で商品を選んでいただけるのが大きな魅力です。
当施設では、外出して買い物に行くことも多いのですが、やはり時間やスケジュールに制約があるため、手軽にお買い物ができるコレイルのサービスはとても助かっています。
―――今後、スマート介護やコレイルに期待するサービスや機能はありますか?例えば、「こんな機能があると嬉しい」「こんな商品が増えるともっと使いやすい」といったご意見があれば教えてください。
利用者様の個人用品というと、どうしても食べ物、飲み物、生活用品、排泄用品など、必要最低限のものになりがちです。そのため、プラスアルファで化粧品やメイク用品があると、喜ばれるのではないかと思います。特に、うちの利用者様はメイクが大好きで『メイクしてほしい』とよくリクエストされます。そして、仕上がった姿を男性の利用者様にお披露目に行かれるという微笑ましい場面もあります。
―――コレイルを今後、どのように活用していきたいのか展望があれば教えてください。
これからもコレイルにはお世話になりたいと思っています。現在は、備品の発注を担当する職員がリストアップして注文する形が主ですが、今後は利用者様が商品を見る機会をもっと増やしていきたいと考えています。利用者様自身が、カタログなどを見ながら商品を選ぶ楽しみを広げていけると良いなと思っています。


竹谷様、ダンデライオンの職員の皆様、ご多忙の中、取材にご対応いただきありがとうございました。 「想い合い 認め合い 支え合い」の理念が、利用者様や職員の方々の生活に深く根付いていることを強く感じました。特に、スキンケアセミナーや利用者様を中心にした商品選びといった取り組みは、細やかな配慮と温かい人間関係によって支えられており、大変印象的でした。また、職員の働きやすい環境づくりが利用者様の笑顔にもつながる「良い循環」が生まれている点も素晴らしいと感じました。スマート介護も、こうした愛情あふれる施設様をさらに支えられるサービスでありたいと強く思います。

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